ポパイパン

コンステレーションニュースもあるよ

大学1年生の夏、武蔵小金井の自動車学校に通っていた時のこと、いい思い出なので書く。

 

駅前の坂を下りきったとこに、お気に入りのラーメン屋があった。

歩いて30秒で行けるし、車校には謎の菓子パン自販機しかなかったもんで、昼をまたいだ教習の時はほとんどそこで昼飯食ってた記憶がある。

東京のうまいラーメンぢからをまざまざみせつけられた俺は、あの日々を境にまんまと鶏白湯ラーメンが一番好きなラーメンになった。

 

車校を卒業した後も、気が向けば食べに行った。

どういうわけか徐々にあまりやる気がないお店におちぶれていってたらしく、味は落ちるわ店は汚くなるわそりゃもうひどいありさまだったけど、あまり気にしなかった。ひどい店でも一度気に入った店に行くのはなんでなのか、やっぱり昔の味が復活するのを期待してたんだろうな。

夜はスープが煮詰まるだろう、だからこんなに塩辛くなるんだよななんて誰目線の誰への言い訳なんだか何をかばってんだかわからないけど思ったりして、結局はまあいいかみたいな気持ちで店を後にする。まずいラーメンにはまずいラーメンなりの存在意義があるんです。

 

春の暖かさと空腹と自転車の復調のおかげもあり、昨日しばらくぶりに食べにいってみた。まあこれが落ちに落ちて見る影もない。もう二度と来ることはないだろうなと思ったし、実際この日を最後に行ってない。食べてる時も寂しいようなやるせないような思いばかりで味なんか気にならなかったような、おいしくないし笑。好きだった店がもう全然行かなくていい店になるのはそんなに嬉しいことじゃない。でもなんだか、当然がっかりはしたけど、あまりダメージはなかった。

 

もしお店も味も復活するようなことがあれば是非行きたいと思ってる。好きだった店の話でした。

 

-----時はたち2021年-----

 

ふと検索してみた結果、しっかり潰れてた。そりゃそうか。